「再建築不可」ってヤバい?
私が探している物件は、基本的に古くてボロくて安い物件です。そうすると、いつ建てられたかもわからない「築不詳」物件にときどき当たります。別に築不詳は構わないのですが、それは大概ボロすぎて直すのにかなりの金額がかかるものだ、ということがだんだんわかってきました。
私が見てきた築不詳の物件は100%「再建築不可」物件でした。壊すと新たに建物が建てられなくなる物件です。
今は建築基準法に背いて家を建てることなんてできませんが、ちょっと前までは割と好きに(こっそり?)建てていたようです。今日新たにお世話になった不動産屋(E)さんがそうおっしゃってました。
そうやって当時の法律にさえ適合していなかった物件や、当時の法律には適合していても今は適合しなくなった物件は、壊して同じ場所に新しい家を建てようとしても今の法律の規制で建てられません。つまり、仕方なく古い家をそのまま残さざるを得ないのです。一度更地にしてしまうと家は建てられませんから、その時は畑にでもするしか仕様がないようです。古い家のまま住むか、もしくは改修するのは問題ないようです。
私はそうして今に残ってしまったボロ家をわざわざ探しているわけです。ご奇特なことです。

綺麗で安い再建築不可物件(掘り出しモノ)
本日の物件(No.18)も再建築不可物件ですが、築不詳ではありません。比較的新しい再建築不可物件です。でもまあ古いのは古いのですが。
築40年ほどのそれは、狭い通路の奥にありました。本来なら4m幅の道路に2m接道していなければならないのですが、全然満たしていません。これを壊してしまうと接道義務を果たしていませんから、その土地に新しい家は建てられません。
そしてその中身はといえば、いつものようにオンボロかと思いきや…なかなかどうして、今まで見た再建築不可物件の中では断然しっかりしています。ちょっぴり傾いてたりしますが、もっとひどい物件を経験しているので別に驚きません。前に住んでおられた方が几帳面だったのか、レンジフードなんかもきれいで、室内も同様です。
そしてここの一番の特徴は、なんと言っても「安い」ということです。ここより狭くてボロくて高い物件も見ていたので、ここの安さは異常です。不動産屋(E)さんも、中を見たのは今日が初めてだったそうなのですが、安いですねえ、とおっしゃってました。心理的瑕疵、つまり幽霊が出たりする特殊な物件でもないそうですし。
しかし…ちょっと広すぎるかな? 広くて安いのはありがたいのですが、広すぎるとその分リフォームにお金がかかってしまいます。立地も町中で、好みの場所に建っているので魅力は感じるのですが…一旦保留です。

そろそろ潮時でしょうか?
もう一軒、今度は不動産屋(D)さんに案内していただきます。(D)さんとは2度目です。今まで行ったことのないエリアへ向かいます。その物件(No.19)は今まさに改装中で、壁のクロスを貼っているところでした。私はリフォーム前提なので、直した後にまた直すのはもったいないし、気が引けます。家の規模も値段も手頃だったのですが、ちょっと場所が遠いかな…ということでこちらも保留。でもあまり来たことがないエリアだったので、改めて土地の雰囲気など見られて参考になりました。

もうそろそろ古家探しも終えて、次の段階に進むべきかもしれません。気長に構えてもいいのですが、いつかは決めないとダメですから。でも焦る理由もないんですよねえ…


