〔不動産屋さんと古家探し〕-1- 古い家の洗礼〜価格が安いのには理由がある

茅葺の祠

なにはともあれ不動産屋さんに電話する

家を買ってリノベーションしよう! と思い立ったはいいけれど、何から始めればいいのやら。手始めにリフォームの本なども読んではみましたが、やはり実際にモノを見ないことには始まりません。そこで、ネットで見た古くて安い物件に狙いを付けて、不動産屋さんに電話してみることにします。
基本的な不動産用語はネットで検索して、上っ面だけでも知識を得た上で電話をかけます。どこどこの物件を見たいのですが、と伝えると、では現地へ担当を向かわせますので、とあっさりしたモンでした。
それではまず1回目、行ってみましょう。

茅葺の祠

最初の物件・立地は好きだが…

その場所は過去賑やかな街だったところで、当時の面影を僅かに残してはいるものの、今や昔ながらの古い下町といった風情の場所です。渋い街並みです。まず、そこが自分にとっては味わいです。しかもその物件は価格が安い。期待せざるを得ません。
物件近くで不動産屋(A)さんと合流。路地を進んで物件(No.1)へ向かいます。すると…古い!ボロい!物件が。いやそこまではわかっています。知ってて見に来たのです。問題は中身です。入ってみると…古い!ボロい!…いやいや、わかっています。思ってたより狭い!…それも当然です。画像と実物では印象は変わります。天井低い…うん、まあ、あり得る。二階の床がヘコんでる…。
元々古い家を直して住もうとしているのです。どんな物件でもいいっちゃあいいのです。直すンですから。でも使えるお金は多くありません。直すにしても程度によりますよね…。
不動産屋さんに、これ、直すとどれくらい掛かりますかねえ、などと聞いてみます。すると、やはりそれなりに快適に住めるようにするには結構かかりますね、ということで、そこまでしてここに住みたいかと問われると、やや躊躇してしまいます。この物件の安さに惹かれて(私のように)見に来る人は結構いるらしいのですが、皆さん建物の現状を見て二の足を踏むようです。なかなか買い手が付かないので値段を大幅に下げたそうなのですが、それでもまだダメらしいです。

茅葺の祠

はじめはこんなモンです

今回の家の魅力的な部分って何だろう?
挙げるとすれば「立地」でしょうか。個人的には好きな雰囲気の街でした。建物は築不詳でいつから建っているかわかりません。戦後くらいからでしょうか? 今に至るまで何度も修繕、改築、増築されてきたようです。残念ながら、その建物自体にそれほど味わいを感じることはできませんでした。私の見る目がないせいでしょうけど。

う〜んと唸る私に不動産屋(A)さんは明るく語りかけます。他にもオススメお知らせしますから! ではまたよろしくお願いします。本日解散。安いのは安いなりの理由があります。当たり前です。でも勉強になりました。物件ひとつ目としてはこんなモンでしょうか。画像も撮ったので、晒したいところですが…ダメですね。やめておきます。